大塔宮

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写真は鎌倉宮の境内にて。

後醍醐天皇の皇子にして鎌倉倒幕〜建武中興の立役者ながら、その後足利氏と対立して家来に弑された護良親王を祀っているのが鎌倉宮です。

神社の別名を大塔宮といいますが、もともとは護良親王の通称だったそうです。Wikipediaには「おおとうのみや」と書かれていますが、僕の周りでは「だいとうのみや」と呼ぶ人が多いですね。

鎌倉宮のオフィシャルページにも「おおとうのみや」と書かれており、神社の名前としては「おおとうのみや」が正しいようです。ただし、バス停は「だいとうのみや」。

このあたりの読みかたは混乱していて、大塔宮のよみとしては「だいとうのみや」・「おおとうのみや」があり、護良親王は「もりながしんのう」・「もりよししんのう」のふたとおりがあります。最近の学説では「おおとうのみや もりよししんのう」が正しいという流れになっているそうです。個人的には歴史の授業で習った「もりながしんのう」というのがしっくりくるんですけどね。

漢字を日本に持ち込む際によみが混乱してしまったからなのか、歴史上重要な役割を演じた人の名前がなんと読まれていたのかわからない、ってのが日本らしいですね※1。子供の名前に難読漢字は使わないほうが良さそうです...。

さて。

今年の初詣は鎌倉宮でした。いや、八幡宮は近づけなくて。

ちなみに鎌倉に初詣にきて鶴岡八幡宮と鎌倉宮とを両方回る人は多いと思いますけど、一方は鎌倉幕府を作った源氏がつくった神社※2、もう一方は鎌倉幕府を倒した親王を祀っている神社、と鎌倉幕府という視点で見ると正反対の性格の神社、というのが面白いですね。





※1: 大学生の頃、英文学の授業で Graham Green の本を読まされました。Graham Green は「グレアム・グリーン」と読みます。世の中にはグレアムさんとグラハムさんとがいるようで、表記から読みを確定できないことは、あちらの国でもあるようですね。



※2: 鶴岡八幡宮は平安中期に八幡太郎義家の祖父にあたる源頼義が、京都の岩清水八幡宮を勧請して現在の材木座に鶴丘若宮として建てたのが始まりで、のちに頼朝が現在の場所に遷しました。現在鶴岡八幡宮がある場所にはもともとお稲荷さまがあったようで、いまでも境内にひっそりと祀られています。こちらのお稲荷さまに参拝するひとは、あんまりみかけませんけれど。



by melekai | 2009-01-04 05:42 | 鎌倉・花日記