ブルーレイソフトの中途半端さ...
DVD で映像作品を買おうとは全く思っていない。長いこと DVD プレーヤーを持っていたが,ソフトはレンタルするのが関の山で,自分で買ったのは本当にわずか。鈴木祥子のライブ DVD とか,売っているうちに買わないと再販もされなければ中古でも手に入らないであろう珍品ばかり。
で,ブルーレイで出てきたら買ってしまおうと待ち構えていたタイトルがいくつか販売されているのだけれど,これがまぁ,なんというか半端者ばかり。たとえば...
【名作系】
■ダンス・ウィズ・ウルブス
初めて「二度目」を見に行った映画。劇場で三度見た作品は,僕の人生の中でこれひとつ。しかしブルーレイ版は,なんと上映時のオリジナルではなく三時間の短尺バージョン。なぜ端折る?オリジナル版が出るまで,待つ。
■ショーシャンクの空に
各種レビューで画質に関して大いなる疑問が。DVD アプコンと大差ない画質? ハリウッドはフィルムの保存に関して相当先を進んでいるはずなので,手間を惜しまずにオリジナルフィルムからリマスターして欲しい。リマスターされるまで,待つ。
【おっさんホイホイ系】
■銀河鉄道999
トリミングをせずに LD 版と同じ 4:3 で出すべし。 失われた上下の数パーセントは映像資産ではないと?
■トップをねらえ! 1&2
中途半端に端折った劇場版などどうでもよい。あくまでオリジナルのものをボックスで出すべし。エヴァの新作なんて作っている暇があるなら,こっちの作業をしてくれとガイナックスにはいいたい。オネアミスの翼が興行的にはコケてつぶれそうになった会社の危機を救ってくれたのは,いったいどの作品だったんだ?と。ちなみに,最近は元気を出したいときにバスターマシンのテーマをスピーカーから流すのだが,長女が気に入ってしまっている。最初のティンパニーの連打はちょっと怖いようだけれども。
上記はブルーレイで発売されたものの,内容的にいかがなものかという作品のリストだが,下記はそもそもブルーレイ版が発売されていない。待っているのに...
【名作系】
■デューン/砂の惑星
あのぶっ飛んだスティングを見たい。我が家ではしょっちゅう Englishman in New York とか Every Breath You Take などがオリジナル/カバー限らず流れているけれど,「あの素敵な歌をうたっているおっちゃんだよ」と娘に教えてあげたい。カイル・マクラクランも若かったなあ...。内容的にこの作品よりも好きと思える SF (というかスペースオペラ)に僕はまだ巡り会えていない。スターシップ・トルーパーズの一作目もなかなか良かったけれども。ブレードランナー? ブルーレイ出てますが買ってません。
■ロード オブ ザ リング
一部の批評家にはさんざんな言われようのロード オブ ザ リング。しかし,これは純粋に映像がすごかった。あの映像をブルーレイの画質で見てみたい。リブ・タイラーが最も輝いていた作品。
■スターウォーズ
トリロジーがふたつ,つまりエピソード 1-3 のボックスと 4-6 のボックスが準備されているようだけれど,発売はいつ?
■エイリアン
一作目はホントに怖かった。大作主義に陥った二作目以降はどうでもいいが,一作目は持っておきたい。
【おっさんホイホイ系】←しかし便利な言葉だ。
■風邪の谷のナウシカ
LD は持っていた。すり切れる程見た。VHD じゃないのですり切れなかったけど。王蟲の群れが夜中に大行進をするシーン,VHS だと赤い目が奇麗に表現できなくて,LD で見たときにすごいと思った記憶が今でも鮮明によみがえる。ブルーレイが出たら買って,娘たちが成長したら必ず見せることだろう。原作が非常に良いけれども,劇場版も良かった。
天空の城ラピュタもそうだが,ジブリは往年の作品をブルーレイ化するのだろうか? ディズニーはちゃくちゃくと進めている。ジブリもがんばれ。
■巨神ゴーグ
「今買わなければ再販されず中古でも手に入らない」作品があるのだということを,DVD の時代に僕に教えてくれたのが巨神ゴーグの DVD ボックス。これ,販売時の価格よりも中古価格が遥かに高い。現在 Amazon で中古の最安値が 55,000 円! 福沢さんが 5人と半分。一話あたりの単価が 2,100円を超えてる。こればかりは,ブルーレイじゃなくてもいいから,DVD でもいいから,再度発売してほしい。
■超時空要塞マクロス劇場版
HD-DVD 版は出したはず。ブルーレイ版が出ないのは何やら大人の事情でもあるのだろうか。最後の10分間の感動は,20年経っても鳥肌もの。それまでの臭いセリフと絵回しに目をつぶってでも,最後の10分間のために買う価値がある。ブリタイ艦長の「文化をこの手に取り戻すのだ」には,今でも涙が出る。あの頃のアニメにはメッセージと魂がこもっていた。CG を使わないで全て手書きで作った最後の名作。
by melekai | 2009-12-28 15:13 | ライフログ