プラシーボ

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オーディオで音の良さを語るとき,物理現象としての音波の変化と脳内でその音波がどのように認識されるかという認識論をきちんと区別しておかないとややこしいことになる。ケーブルで音が変わるかどうかという論争は未だに決着を見ないけれども,あれも結果的にスピーカーから放出される音波が変わるのか,それとも脳内での認識に差が出るのか,議論の対象をはっきりさせていないからだろうと思う。前者は測定すれば一発だし,後者も二重盲検法でテストすればはっきりすると思うのだけれど。

ちなみに,二重盲検法をきちんと実施して結果を公表しているケーブルメーカーがどうも皆無らしい。と書くと,僕のスタンスは明らかになっちゃいますね。

さて。

プラズマクラスターイオンで音が良くなるという話。こういう話が何度も何度も繰り返されるのが全く不思議。

シャープのブラズマクラスターイオンといのは,マイナスイオン(何の?)とプラスイオン(何の?)がお互いに打ち消し合う際に生成する活性酸素がウィルスを不活性にする,というものだったと思うけれど,空気中のウィルスが不活性になれば,スピーカーから出てくる音波が人間に認識可能なほど変化するのだろうか。ちなみに記事では「周波数特性の簡易計測を行ってみましたが、違いといえるような変化が全く見られなかったのは残念です。」と書かれているが,当たりまえ。測るならそこじゃない。

ちなみに,ニセ科学入門「マイナスイオン」どこがニセ科学かあたりは読んでおいても損はないと思う。ニセ科学に関してネットで検索すると圧倒的に関西の大学からの情報が多いような気がするのはナゼだろう。

あ。話題が変わりますが,当方文学部の出身だけれども,つくづく出身学部の「理系/文系」もアテにならない。理系出身のエンジニアでも,自分の頭で考えられない,論理的に思考ができないのはたくさんいます。あれも血液型占いと同様ですな。そもそも論理的な思考ができるかどうかで進路を決定しているんじゃありませんからね。

by melekai | 2010-01-12 10:53 | 鎌倉・花日記