オタクサ

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アジサイの名前には逸話が多い。

日本では紫陽花と書くが,中国では紫陽花は別の花のことで,本来は八仙花と書くらしい。平安時代の学者,源順(みなもとのしたごう)が本来は別の花であった紫陽花の漢字をアジサイに充てて以来の誤用なんだとか。

平安時代に「紫陽花」の漢字を充てたということは,もともとこの花は古来から「アジサイ」の音で呼ばれていたということだ。アジサイは「アズ」「サアイ」で,「アズ」は集める,「サアイ」は「真藍」,青い花が集まって咲くさまからそう呼ばれるようになったらしい。

アジサイはまた,「七変化」という別の名前を持つ。中国が「八仙花」に対して日本が「七変化」。和名のほうが数字が一つ若い。

ここに書いたことは,いつも花のことを調べにいく季節の花 300に詳しい。

ところで,子供の頃からずっとアジサイの学名はシーボルトの愛人の「お滝さん」にちなんで「オタクサ」だと思っていた。ウェブを徘徊していても,Hydrangea Otaksa と紹介しているページもある。だが実際には下に書いてある通り,学名に「オタクサ」は含まれていない。シーボルトよりも早く学名を名付けた人がいたそうで,「オタクサ」は採用されなかったとのこと。ちょっと残念。でも,オランダでは「オタクサ」と呼ばれているらしい。

今週は紫陽花がしばらく続く。

ガクアジサイ(萼紫陽花), ユキノシタ科
[学] Hydrangea macrophylla form. normalis
[英] Hydrangea

OLYMPUS E-1 + ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 Macro
鎌倉市西御門

by melekai | 2006-06-25 20:01 | 鎌倉・花日記