カテゴリ:ライフログ( 59 )

つんどく悪化

空色勾玉 (徳間文庫)

荻原 規子 / 徳間書店

スコア:


空色勾玉を手始めにして萩原規子作品を読み漁ろうなどとたくらみ、「白鳥異伝」の文庫本上下巻を手にしたとたん、「ずっとスタンバイミー(上)」が出てしまった。最終刊になる下巻は八月。そして昨日、上橋菜穂子の「蒼路の旅人」の文庫版が本屋に平積みされているのを発見。まだ「弧笛のかなた」も未読で本棚に積んであるのに...。他の「積ん読」状態の本をそっちのけでさっそく「蒼路の旅人」を読了すると、これはもう文庫本の発売を待たずに「天と地の旅人」三部作を読まないと収まりがつかない。

蒼路の旅人 (新潮文庫)

上橋 菜穂子 / 新潮社

スコア:


さらにつづく。ついに出てしまった「猫物語 (黒)」。(白)のほうは十月。しかしこれにどとまらず、なんと裏表紙近くに「傾物語 」の本年十二月刊行を手始めとして三ヶ月間隔で「花物語」「囮物語」「鬼物語」「恋物語」の案内が。「恋物語」にふくまれるのは「ひたぎエンド」だそう。ひたぎは「偽」の中でデレたとされているので、読まずにはおられんでしょう。しかし、傾・花・囮には「化」の文字が含まれているあたりの芸が細かい...。

猫物語 (黒) (講談社BOX)

西尾 維新 / 講談社

スコア:


図書館戦争シリーズもそろそろ文庫本化されてくる時期だろうし、なかなか読むものはなくなりません。

あ。忘れてませんよ「空色勾玉」の感想。面白いです。娘が中学生くらになったら読ませたいですね。大森望さんの書かれている文庫版解説も素晴らしいです。紀記神話好きにはたまりませんが、神話に詳しくなくてもとても楽しめます。そういえば主上や先生はあまり恋愛を書かない気がしますが、萩原規子さんはそのあたりも書きますね。

... しかし主上。新刊マダー?

by melekai | 2010-07-31 09:55 | ライフログ

巨星落つ... 再び

ジェイムス・P・ホーガン氏が亡くなりました。

これまで読んだ SF で一番面白かったものを一つだけ選べと言われたら,間違いなく「星を継ぐもの」(Inherit the Stars)を挙げます。

早春に翻訳家の浅倉久志氏も逝去されましたが,ずいぶん寂しくなりました。

ご冥福をお祈りします。

by melekai | 2010-07-14 16:14 | ライフログ

ただひたすら...

隣の家の少女 (扶桑社ミステリー)

ジャック ケッチャム / 扶桑社

スコア:


有川浩の口当たりの良いまろやかな(?)自衛官シリーズを四冊まとめて読んで、そろそろ苦みが強烈に効いたものを読みたくなりました。

で、これ。

いやー。ガツンときます。帯が凄い。

「これはヤバい!! 最悪なことが起こります! あなたは最後まで読めますか!?」
「残酷なのにどこか切なく、美しい。人間心理のダークな部分を直截的に描き出す。孤高の作家、J・ケッチャム最高傑作!」

最後まで読みましたとも。続きを読みたくないのにページをめくる手が止まらない...。

でもねぇ、帯の文句の「美しい」はともかく、「切なく」ってのは無いですよ。切なくはありません。アマゾンの書評あたりを参考にするとひたすら後味が悪いだけの作品のように思えますが、この作品読んで「後味が悪い」以外の何かを感じるとしたら、ホラーだとかピカレスクに向いているんだと思います。

ちなみに解説はスティーブン・キングが、それはもう短編と呼べるくらいの量で書いてます。それだけでも読む価値あり(?)

by melekai | 2010-05-25 23:44 | ライフログ

アマゾンのお薦めが...

空の中 (角川文庫)

有川 浩 / 角川グループパブリッシング


ハードな SF だと思ったんですよ。あんまり日本人作家の SF を読まないので,たまにはいいかなと思って買ってみたわけですが...。

べったべたの恋愛ものでした。

ところでアマゾンのお薦め機能ですが,なんとかならないものですかね。まもなくリリースされる本に関しても薦めてくるので買いはぐれの多い僕は便利に使っているのですが,不満が一つ。文庫を持っているのに,同じタイトルの単行本を薦めてくるんですよ。「空の中」「海の底」「塩の街」「くじらの彼」と続けて読んだら,どういうわけか文庫本で出している三冊に関して単行本を薦めてくるんですね。

これはブルーレイでも同じで,既にブルーレイを持っているのに DVD の同一タイトルを薦めてくる。

ふたつは買わないですよ,アマゾンさん。

「空の中」。面白いかって?自衛隊三部作を続けて読み切ったくらいですから,それはもう。
大人になって堂々と読めるジュブナイルが必要な人には是非。

by melekai | 2010-05-20 11:21 | ライフログ

陽のあたる坂道

海街diary / 3 / 陽のあたる坂道 (flowers コミックス)

吉田 秋生 / 小学館


海街 Diary シリーズの三巻目。

古代史・ミステリー・量子力学・サイエンスフィクション・ライトノベル・コミック。基本的になんでもござれなのだけれど、電車の中で読むにはさすがに恥ずかしいと思われる分野もあります。最近読んだ中では「狼と香辛料」。そして、これ。

大人向けの話ではあるけれども、紛うことなき女性向けコミックですよ、これは。いい歳したサラリーマンが電車の中で小学館フラワーコミックスを読み耽っている姿は少々シュールだよなぁ... と思いつつ、でもこのマンガは面白いのです。特に鎌倉在住の人間にとっては。

ちなみに「2007年文化庁メディア芸術祭 マンガ部門優秀賞受賞」だそうで。

ふだん難しい文書ばっかり読んでいる、ちょっと疲れのたまったアナタ。たまにはこういうのもいかが?

by melekai | 2010-03-05 00:51 | ライフログ

幼年期の終り

時折,二十代を無駄に過ごしたかなと思うことがある。文系の大学を出ていったんはシステムエンジニアを目指したが,結局は僕はエンジニアにはならなかったしなれなかった。今のキャリアに結びつく仕事を始めたのは三十を過ぎてからで,二十代の経験は全く無駄だったとは思わないが,それでもあの十年間は長い職業訓練期間だったのだという思いが強い。二十代の頃に築いていまも残っている財産と言えば,仕事を通じて知り合った友人くらいのものだろうか。

書物に戻ったのも三十を過ぎてからで,無為に過ごすにはあまりに通勤時間が長過ぎるというのがその理由だった。それも最初は雑誌ばかりを読んでいたけれど,やがてニュースはネットから無料でしかも興味のある分野のトピックだけを選択的に入手できるのだということが嫌というほどわかってからは,電車の中ではもっぱらミステリーやサイエンスフィクションの文庫を読み漁るようになった。もし今でも溝の口に住んでいたら,いまほどは活字を追いかけてはいなかっただろうと思う。

この十年近くで読んだ本は二百冊を超えるはずだが,それでもたったの二百冊。年あたり二十冊に過ぎず,週に一冊も読み上げていない計算になる。まだ読んでない本やこれから読みたい本を挙げれば,果たして人生を終えるまでに追いつくかどうか自信が無い。不惑を目前にして思えばもっと若いうちに読んでおきたかった本はいくつもある。あなたの人生の物語,星を継ぐもの,たったひとつの冴えたやりかた,時が新しかった頃,等々。この本もそうした本のひとつになった。

アーサー C クラークは宇宙の旅シリーズで物理的制約から開放された純粋エネルギーとしての超知性体の存在を描いているが,この本のテーマもそこにある。刊行された順番では本書のほうが先なので,本書で得た着想を昇華して宇宙の旅シリーズに繋げたように思える。本書は百五十年のスパンにわたる人類の進化の物語で,登場人物が数世代に渡るとともすれば退屈に陥りがちなところを,さすがに巨匠の筆は一気に読ませる面白さがある。もはや古典の部類に属するだけあって登場する国の名前や通信技術は今となっては古くささを感じさせはするが,そんな程度では損ないようのない物語の魅力に溢れている。

サイエンスフィクションのオールタイムベストに常に選出される本だけあって,スペースオペラではなくサイエンスフィクションが好きな人にはお薦め。スペースオペラとサイエンスフィクションの違いがよくわからない人にもお薦め。



幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))

アーサー・C・クラーク / 早川書房

スコア:


by melekai | 2010-02-24 14:26 | ライフログ

夏への扉

夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)

ロバート・A. ハインライン / 早川書房

スコア:

古典回帰しています。これは読了しましたが,今読んでいるのは「幼年期の終わり」。ぼくはどこかで路を間違えて(?)ハインラインとか読んでないんです。アシモフとクラークどまり。この歳になって取り返そう,と。ま,気がつくと「砂の惑星」とか手に入らない状況だったりするんですが。

この「夏への扉」は復刊された新装版です。はじめからコールドスリープとタイムトラベルを組み合わせた話,というアウトラインを知っていたので,ネタばれ状態で読み始めましたが結構楽しめました。

でもねぇ。オールタイムベストで常にトップにランクされるほどのもの? というのが正直な印象であります。最近,創元SF文庫から「時の娘」というタイムトラベルものの短編だけを集めた珍しい文庫本が出てますが,そこに収録されているロバート F ヤングの「時が新しかったころ」のほうが遥かに好きですね,個人的には。

タイムトラベルものといえば,大昔に嫁の部屋で読んだ「ライトニング」という作品がありますが,あれ,もう一度読みたいなぁ。

by melekai | 2010-02-03 16:59 | ライフログ

クリティカル・シンキング

仕事柄(会社柄?)たくさんの研修を受けますが,本当にいい講師に出会えるのは稀です。今まで教えていただいた講師の中でもピカイチだった人が,本を出しました。

クリティカル・シンキング集中講座 「問題解決力」を短期間でマスター

芳地 一也 / アスペクト



まぁその。僕が芳地さんに習ったのはクリティカル・シンキングじゃなくてマーケティング基礎だったんですが。でも,クリティカル・シンキングもできれば芳地さんのクラスを取りたかったなぁ。

昨日アマゾンでポチっとしたんですが,どうも品薄のようでして発送が2月以降になってます。とうことでまだ読んでませんが,芳地さんの書くものなら間違いは無いかと。

by melekai | 2010-01-27 22:52 | ライフログ

ブルーレイソフトの中途半端さ...

DVD で映像作品を買おうとは全く思っていない。長いこと DVD プレーヤーを持っていたが,ソフトはレンタルするのが関の山で,自分で買ったのは本当にわずか。鈴木祥子のライブ DVD とか,売っているうちに買わないと再販もされなければ中古でも手に入らないであろう珍品ばかり。

で,ブルーレイで出てきたら買ってしまおうと待ち構えていたタイトルがいくつか販売されているのだけれど,これがまぁ,なんというか半端者ばかり。たとえば...

【名作系】

■ダンス・ウィズ・ウルブス
初めて「二度目」を見に行った映画。劇場で三度見た作品は,僕の人生の中でこれひとつ。しかしブルーレイ版は,なんと上映時のオリジナルではなく三時間の短尺バージョン。なぜ端折る?オリジナル版が出るまで,待つ。

■ショーシャンクの空に
各種レビューで画質に関して大いなる疑問が。DVD アプコンと大差ない画質? ハリウッドはフィルムの保存に関して相当先を進んでいるはずなので,手間を惜しまずにオリジナルフィルムからリマスターして欲しい。リマスターされるまで,待つ。

【おっさんホイホイ系】

■銀河鉄道999
トリミングをせずに LD 版と同じ 4:3 で出すべし。 失われた上下の数パーセントは映像資産ではないと?

■トップをねらえ! 1&2
中途半端に端折った劇場版などどうでもよい。あくまでオリジナルのものをボックスで出すべし。エヴァの新作なんて作っている暇があるなら,こっちの作業をしてくれとガイナックスにはいいたい。オネアミスの翼が興行的にはコケてつぶれそうになった会社の危機を救ってくれたのは,いったいどの作品だったんだ?と。ちなみに,最近は元気を出したいときにバスターマシンのテーマをスピーカーから流すのだが,長女が気に入ってしまっている。最初のティンパニーの連打はちょっと怖いようだけれども。


上記はブルーレイで発売されたものの,内容的にいかがなものかという作品のリストだが,下記はそもそもブルーレイ版が発売されていない。待っているのに...

【名作系】

■デューン/砂の惑星
あのぶっ飛んだスティングを見たい。我が家ではしょっちゅう Englishman in New York とか Every Breath You Take などがオリジナル/カバー限らず流れているけれど,「あの素敵な歌をうたっているおっちゃんだよ」と娘に教えてあげたい。カイル・マクラクランも若かったなあ...。内容的にこの作品よりも好きと思える SF (というかスペースオペラ)に僕はまだ巡り会えていない。スターシップ・トルーパーズの一作目もなかなか良かったけれども。ブレードランナー? ブルーレイ出てますが買ってません。

■ロード オブ ザ リング
一部の批評家にはさんざんな言われようのロード オブ ザ リング。しかし,これは純粋に映像がすごかった。あの映像をブルーレイの画質で見てみたい。リブ・タイラーが最も輝いていた作品。

■スターウォーズ
トリロジーがふたつ,つまりエピソード 1-3 のボックスと 4-6 のボックスが準備されているようだけれど,発売はいつ?

■エイリアン
一作目はホントに怖かった。大作主義に陥った二作目以降はどうでもいいが,一作目は持っておきたい。

【おっさんホイホイ系】←しかし便利な言葉だ。

■風邪の谷のナウシカ
LD は持っていた。すり切れる程見た。VHD じゃないのですり切れなかったけど。王蟲の群れが夜中に大行進をするシーン,VHS だと赤い目が奇麗に表現できなくて,LD で見たときにすごいと思った記憶が今でも鮮明によみがえる。ブルーレイが出たら買って,娘たちが成長したら必ず見せることだろう。原作が非常に良いけれども,劇場版も良かった。

天空の城ラピュタもそうだが,ジブリは往年の作品をブルーレイ化するのだろうか? ディズニーはちゃくちゃくと進めている。ジブリもがんばれ。

■巨神ゴーグ
「今買わなければ再販されず中古でも手に入らない」作品があるのだということを,DVD の時代に僕に教えてくれたのが巨神ゴーグの DVD ボックス。これ,販売時の価格よりも中古価格が遥かに高い。現在 Amazon で中古の最安値が 55,000 円! 福沢さんが 5人と半分。一話あたりの単価が 2,100円を超えてる。こればかりは,ブルーレイじゃなくてもいいから,DVD でもいいから,再度発売してほしい。

■超時空要塞マクロス劇場版
HD-DVD 版は出したはず。ブルーレイ版が出ないのは何やら大人の事情でもあるのだろうか。最後の10分間の感動は,20年経っても鳥肌もの。それまでの臭いセリフと絵回しに目をつぶってでも,最後の10分間のために買う価値がある。ブリタイ艦長の「文化をこの手に取り戻すのだ」には,今でも涙が出る。あの頃のアニメにはメッセージと魂がこもっていた。CG を使わないで全て手書きで作った最後の名作。

by melekai | 2009-12-28 15:13 | ライフログ