マトタケルの正体

ヤマトタケルの正体 (PHP文庫)

関 裕二 / PHP研究所


ネタばれになるので内容は詳しくは書きませんが,しかし同じネタで何冊も出してきますね。考察自体は面白いんですが,初期の頃の著作に比べて内容に破壊力が無くなってきているような...。

なお,いろいろな推理が展開しますが,根拠についてはほぼ他の著作で語られているので,まず「蘇我氏の正体」「藤原氏の正体」「天孫降臨の謎」「大化の改新の謎」を読んでから本書に取りかかったほうが良いと思います。

by melekai | 2009-05-28 17:26 | ライフログ

葉桜の季節に君を想うということ

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

歌野 晶午 / 文藝春秋



以前,「このミステリーがすごい!」の国内ランキング上位作品と相性が悪いと書きました。本書は堂々の2008年第一位です。

読後の感想は「やられた!!」ですね。読み返してみると,最初の出だしの文からひっかかっていたことに気がつきました。タネがわかって読み返すとなるほど,そこかしこの会話がより自然に思えます。

ここまで鮮やかに気持ちよく騙されたのは,サラ・ウォーターズの「荊の城」以来でしょうか。「荊の城」は読者を騙すというんではなく,いきなりびっくりの展開で驚かすって感じでしたけど。

ただ,本書は映像化は絶対に不可能でしょうね。書かれたものだからこそ,みごとにひっかかる。してやられたと思う。

by melekai | 2009-05-28 17:16 | ライフログ

ワイド

P5131463

大船フラワーセンターに行くと必ず撮ってしまうのが睡蓮の写真。最近マクロよりはワイドな写真,ぼけ味よりはパンフォーカスな写真に魅力を感じてしまうようになったので,そろそろ換算18mmくらいの広角レンズが欲しくなったりしています。

写真は 14mm-54mm ズームレンズ(いわゆる 1454)の,ワイド端(14mm)付近にて。子供を連れて歩くようになってからはもっぱら1454だけを持ち歩いてますが,使いやすくていいレンズです。

by melekai | 2009-05-20 16:27 | 鎌倉・花日記

知らぬ間に

P5131448

いつのまにか、長女が自転車を補助輪なしで乗れるようになり、いつのまにか、次女が歩けるようになり。

親は年々できなくなることが増えていく一方で、子供は知らぬ間に成長しますね。

写真は大船フラワーセンターにて。

by melekai | 2009-05-17 17:02 | 親ばか

渚の大物

P5091434


由比ケ浜や材木座海岸あたりは砂浜なので,渚で普段見かけるものといえば波に打ち寄せられた貝殻,ヒトデ,カニ,ナマコ,そして大量のゴミ(含む海藻)。

ときおりこのような大物がいたりします。

アカエイ。
アカエイの尾びれには毒のある棘があるので,知らないで触ると危険です。

名古屋時代,会社の先輩がウィンドサーフィンをしていて,知らずにアカエイの棘を踏み抜き,しばらく松葉杖をついていました。

海洋生物には毒を持っているものが結構いるので,知らない生物はむやみに触らないことが大切ですね。

by melekai | 2009-05-15 11:43 | 鎌倉・街日記

海にいてもウミガメにあらず

P5091410

金曜日まで雨が降っていたせいでしょうか。浜辺で小さな子ガメを見つけました。アカウミガメとかアオウミガメならびっくりなんですが,どうみてもクサガメ。滑川の河口付近だったので,雨水に流されてここまでたどり着いてしまったのでしょう。

P5091412

長女は浜にいる間中,ずっと子ガメを持って歩いていました。帰る間際に放させたのですが,何度も振り返りながら名残惜しそうでしたね。

写真ですが...

ピーカンの浜辺。娘は鍔の広い帽子を被っています。周囲に比べて顔の部分が暗くなるのは避けられません。この写真,これでも Olympus Studio の自動コントラスト補正をかけてます。でもまだ顔の部分が暗いですね。

長女と一緒だと「写真を撮るためのあやしい銀色の板(レフ板)」なんぞを持って歩けるはずもなく,こうなるとフラッシュ買って日中シンクロですかねぇ。白いタオルで工夫するとある程度は改善できるかもしれないので今度試してみよう。

by melekai | 2009-05-12 01:19 | 鎌倉・街日記

黒い渚

P5091416

湘南地区が海水浴のメッカだということは田舎の大学生だったころから知っていましたが,はじめて鎌倉で海を見たときの印象は「砂が黒い」でした。あれは,社会人になってすぐの頃ですから,もう15年くらい前のことになりますか。

ゴールデンウィークの後半は鎌倉は天気がよくなかったのですが,先週末はよく晴れていました。鎌倉で海遊びをするなら,だんぜん梅雨入り前です。ということで,娘を連れて浜までいってきました。

滑川の河口を由比が浜側から浜におりて,川を渡り,材木座海岸をてくてくと東端まで娘と歩き,和賀江島で折り返し。結構な距離がありますが,膝までじゃぶじゃぶと海につかりながら娘は楽しそうでした。

鎌倉で浜遊びをするなら,大潮の干潮の頃を狙ってくると面白いですよ。汐が結構引きますので,普段は歩けないようなところまで子供でも行けます。ただ,太平洋なのでとつぜん大きな波がくることもありますので,沖には頻繁に目を遣りましょう。何かの本で読みましたが,2時間に一度ほど,でっかいやつが来るんだそうです。

by melekai | 2009-05-11 10:23 |

スカイ・イクリプス

スカイ・イクリプス―Sky Eclipse (中公文庫)

森 博嗣 / 中央公論新社



ユーヒチの正体を想像して悶々としていたので,文庫版が出たと同時に飛びつきました。

ははぁ。そうきたか。しかしそうするとフーコの趣味って...。はて。
短編集ですが,スカイ・クロラのシリーズを読んだ人には R.O.D な一冊でしょうね。

あ。

映画版を見ました。

つまらんです。まじで寝そうになりました。「本に読む楽しみ以外を求めるな」と言いますが,映像も一緒ですよね。なんかこう,説教じみた映画なんか見たくないっす。

あと,これはジブリもそうですが,訓練を受けていない俳優を声優に起用するのはいい加減やめていただきたい。プロの仕事をなんだと思っているんだろう。

by melekai | 2009-05-07 18:44 | ライフログ

蘇我氏の正体

蘇我氏の正体 (新潮文庫)

関 裕二 / 新潮社

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歴史の表舞台に突然現れ,天皇をしのぐ権勢をほしいままにし,最後には藤原氏に滅ぼされてあとかたもなく歴史から消え去った蘇我一族。その正体は?

とくだん新しい説がたくさん,というわけではありません。著者の大和朝廷時代の歴史観を,蘇我氏の勃興に焦点をあてて説いています。これまでの著作では踏み込まなかった蘇我氏のルーツに本書では踏み込んでいます。

この本を読むなら,この本の前に刊行されている著者の天孫降臨から壬申の乱までの本をひととおり読んでおくことをお薦めします。「聖徳太子の正体」「壬申の乱の謎」「藤原氏の正体」「天孫降臨の謎」あたりは必読かと。

とくに,「藤原氏の正体」と「蘇我氏の正体」をあわせて読むと,なぜ藤原氏が蘇我氏を排除したのか,そもそもの発端は両氏族のルーツにまでさかのぼれるという説になっていて,なかなかに興味深いです。

by melekai | 2009-05-07 18:19 | ライフログ

向日葵の咲かない夏

向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)

道尾 秀介 / 新潮社

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京極夏彦が始めたとされる,「ひとつの事実に対して登場人物のそれぞれが持つ認識は異なるかもしれない」という前提の上で展開されるカテゴリー。適切な言葉はあるのかな...?

最初,「三歳児がこんなに喋るわけ無いじゃん。設定がおかしすぎるんじゃないの」と思って鼻白んでいましたが,しかしその錯誤も読み進めていくと意味を持ちますはじめます。中盤までは相当に人物の設定と行動が乖離していて読みづらいんですが,捨てずに最後まで読むとすっきりします。

しかし,ここまで特殊な認識を持つ人物を語り手に選ぶと,正直ついていけません。僕のような生半可な読者には,感情移入なんてとうていできない世界ですから。

倒錯した世界が好きな人はどうぞ,でしょうか。僕は楽しめませんでした。

by melekai | 2009-05-07 18:11 | ライフログ