つんどく悪化

空色勾玉 (徳間文庫)

荻原 規子 / 徳間書店

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空色勾玉を手始めにして萩原規子作品を読み漁ろうなどとたくらみ、「白鳥異伝」の文庫本上下巻を手にしたとたん、「ずっとスタンバイミー(上)」が出てしまった。最終刊になる下巻は八月。そして昨日、上橋菜穂子の「蒼路の旅人」の文庫版が本屋に平積みされているのを発見。まだ「弧笛のかなた」も未読で本棚に積んであるのに...。他の「積ん読」状態の本をそっちのけでさっそく「蒼路の旅人」を読了すると、これはもう文庫本の発売を待たずに「天と地の旅人」三部作を読まないと収まりがつかない。

蒼路の旅人 (新潮文庫)

上橋 菜穂子 / 新潮社

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さらにつづく。ついに出てしまった「猫物語 (黒)」。(白)のほうは十月。しかしこれにどとまらず、なんと裏表紙近くに「傾物語 」の本年十二月刊行を手始めとして三ヶ月間隔で「花物語」「囮物語」「鬼物語」「恋物語」の案内が。「恋物語」にふくまれるのは「ひたぎエンド」だそう。ひたぎは「偽」の中でデレたとされているので、読まずにはおられんでしょう。しかし、傾・花・囮には「化」の文字が含まれているあたりの芸が細かい...。

猫物語 (黒) (講談社BOX)

西尾 維新 / 講談社

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図書館戦争シリーズもそろそろ文庫本化されてくる時期だろうし、なかなか読むものはなくなりません。

あ。忘れてませんよ「空色勾玉」の感想。面白いです。娘が中学生くらになったら読ませたいですね。大森望さんの書かれている文庫版解説も素晴らしいです。紀記神話好きにはたまりませんが、神話に詳しくなくてもとても楽しめます。そういえば主上や先生はあまり恋愛を書かない気がしますが、萩原規子さんはそのあたりも書きますね。

... しかし主上。新刊マダー?

by melekai | 2010-07-31 09:55 | ライフログ

ただひたすら...

隣の家の少女 (扶桑社ミステリー)

ジャック ケッチャム / 扶桑社

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有川浩の口当たりの良いまろやかな(?)自衛官シリーズを四冊まとめて読んで、そろそろ苦みが強烈に効いたものを読みたくなりました。

で、これ。

いやー。ガツンときます。帯が凄い。

「これはヤバい!! 最悪なことが起こります! あなたは最後まで読めますか!?」
「残酷なのにどこか切なく、美しい。人間心理のダークな部分を直截的に描き出す。孤高の作家、J・ケッチャム最高傑作!」

最後まで読みましたとも。続きを読みたくないのにページをめくる手が止まらない...。

でもねぇ、帯の文句の「美しい」はともかく、「切なく」ってのは無いですよ。切なくはありません。アマゾンの書評あたりを参考にするとひたすら後味が悪いだけの作品のように思えますが、この作品読んで「後味が悪い」以外の何かを感じるとしたら、ホラーだとかピカレスクに向いているんだと思います。

ちなみに解説はスティーブン・キングが、それはもう短編と呼べるくらいの量で書いてます。それだけでも読む価値あり(?)

by melekai | 2010-05-25 23:44 | ライフログ

スカイ・イクリプス

スカイ・イクリプス―Sky Eclipse (中公文庫)

森 博嗣 / 中央公論新社



ユーヒチの正体を想像して悶々としていたので,文庫版が出たと同時に飛びつきました。

ははぁ。そうきたか。しかしそうするとフーコの趣味って...。はて。
短編集ですが,スカイ・クロラのシリーズを読んだ人には R.O.D な一冊でしょうね。

あ。

映画版を見ました。

つまらんです。まじで寝そうになりました。「本に読む楽しみ以外を求めるな」と言いますが,映像も一緒ですよね。なんかこう,説教じみた映画なんか見たくないっす。

あと,これはジブリもそうですが,訓練を受けていない俳優を声優に起用するのはいい加減やめていただきたい。プロの仕事をなんだと思っているんだろう。

by melekai | 2009-05-07 18:44 | ライフログ

モンティニーの狼男爵

モンティニーの狼男爵 (光文社文庫)

佐藤 亜紀 / 光文社


佐藤亜紀著。あいかわらず面白いです。

この人の著作を読むと,たいていの作家の文章が軽く感じられてしまうという副作用があります。こまったものです。不倫が題材ですが,田舎の冴えない貴族が主人公というのが新しい?

佐藤亜紀の物語には珍しく,バッドエンドではありません。(鏡の国がバッドエンドだったのかは別として)。かといってハッピーエンドなのかは定かではありませんが...。 いずれにせよ,天使/雲雀と並び,さわやかな読後感が保証されている数少ない著作? かもしれません。

by melekai | 2009-05-07 17:41 | ライフログ

エセ科学対策月間

メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 (光文社新書 (298))
松永 和紀 / / 光文社
ISBN : 4334033989

一年ほど前に食品添加物の危険性を訴える本を衝動買いして夫婦で読みふけっていらい、「添加物は怖いねー」などと話していたんですが...

本書はその本をこき下ろしています。くだんの「添加物本」の著者A氏の主張は「添加物には良い面も悪い面もある。添加物をよく知って上手に付き合いましょう」というもので、松永さんはA氏の主張には異論はないそうです。しかし、その書に取り上げられていることの多くに誇張が含まれていたり、明らかに科学的な間違っている記述があったり、意図的な誘導が見受けられたり、と、いわゆる「とんでも本」の部類なのだ、と指弾しています。

本書には食品添加物に限らず、多くの「エセ科学」について紹介されていますので、一読の価値あり、ですね。



メディアの健康情報がいかに怪しくアテにならないものか。ふだん、どれかでメディアに「だまされて」いるか。本書を読むとよくわかります。

by melekai | 2007-09-05 14:30 | ライフログ

天使と悪魔


知人からダン・ブラウンの『天使と悪魔』を借りて読了。

最近トム・ハンクス主演で映画化された『ダ・ヴィンチ・コード』の前作にあたる。テンプル騎士団と聖杯という馴染みのある素材を扱っているぶん、やはり『ダ・ヴィンチ・コード』のほうが話にのめり込みやすい。素材だけ見れば『インディジョーンズ 最後の聖戦』と同じだし。

『天使と悪魔』は科学と宗教の対立を、過去に存在した秘密結社の謎を巧みに織り交ぜながら面白く描いている。昔から Web を仕事として扱う人間なら一度はお世話になったであろう CERN が出てくるのも、この業界の人間には興味深いかもしれない。え? CERN の HTTP サーバーなんて知らない? 若いねぇ...

読み終わっての感想は、とっても面白かった、に尽きる。まぁ、キリスト教会の過去なんぞに興味の無い向きには、ちょっと取っ付きにくいかもしれないけれど。

ちょっと気になったのは...

ミステリとして『天使と悪魔』/『ダ・ヴィンチ・コード』の二つを比べてみると、これがそっくり。ヒロインの父親が殺されること、ラングドン教授の事件への巻き込まれかた、黒幕がどのようにラングドン教授の『捜査』に関わってくるのか、暗殺者の宗教的背景、などなどなど。

キリスト教会の過去の所業と象徴に関するうんちくの豊富さは『ダ・ヴィンチ・コード』も『天使と悪魔』もそれはもう素敵なほどにちりばめられていて、歴史好きには堪らく面白いのは確かだが、純粋なミステリとしてはこの2冊で手詰まり感が否めない。

さて、ラングドン教授シリーズの第3作を著作中だとのことだが、マンネリ感を払拭できるか。

shika さん、ありがとうございました。

by melekai | 2006-05-18 07:33 | ライフログ

絶食のゆくえ


食品の裏側, 安部 司著,東洋経済新報社 ; ISBN: 4492222669

ひと月ほど前の週刊誌の書評に,この本が取り上げられていた。
明太子がどれほど食品添加物にどっぷりと漬かっているか -- 本書の一節が取り上げられていた。僕は明太子が大好物なので少しばかり衝撃を受け,夕餉にそのことを嫁に話した。

数日後,嫁が買ってきた。
早速読んでみた。244ページあるが,意外に一気に読めてしまう。


そうですか。オレンジ色の着色料の正体は...
そうですか。喫茶店にあるコーヒーフレッシュの正体は...


続きは買って読んでください。

ところで,3日間ほど絶食をした。胃腸炎に罹ったからだ。医者が「食うな」と申し付けたのを律儀に守ったわけだ。結果なにがこの身におこったか?

あれほど好きだった KFC のチキンが,どうやら美味しくないんである。
これはきっと絶食したことで舌が化学調味料や食品添加物の味を忘れてしまい,もはやその味を受け付けなくなってしまったに違いない。

あおぞらデリのハーブチキンが食べたいなぁ...

by melekai | 2006-05-05 20:28 | ライフログ