田舎に

帰ってました。盆に帰省すると人は多いし暑いし,乳児連れにはいいことないのでこの季節に帰郷と相成りました。

僕もかみさんも実家は本州の西端からこぼれ落ちそうなところです。かみさんの実家は海辺で,海岸まで出ると真正面に関門橋が見えます。僕の実家は山に囲まれた盆地で,なんにもありません。僕が子供の頃にたくさんいた虫や魚や花が一時期ほとんど姿を消したのですが,最近戻ってきたようです。日本の自然も少しづついいほうに向かっているんでしょうか。実家に庭に置いてある甕の中には,甥っ子の友達がとってきたらしいメダカが泳いでました。

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子供の頃,良く渡って遊んだ用水路に架かる土管。今でも誰かが渡るらしく,足跡が転々と。

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土管を渡ると,動いているのかどうか知れないポンプ装置が。装置を覆っているのはどうやらルコウ草。うちの田舎では,使われなくなった機械はあっという間に自然に飲み込まれていきます。

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土管の脇に生えていた彼岸花。昔は土手が全て彼岸花だったけれど,一時期激減して,最近また盛り返してきました。茎を手折ると白い液が出てくるのですが,その液には毒があるらしく,「彼岸花で遊んだら必ず手を洗いなさい」というのがこの季節の親の口癖でした。最近の子供は彼岸花でネックレスを作ったりするのかどうか...

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用水路の水質は以前に比べてずいぶん改善された気がします。小学生の頃はメダカやタガメがたくさんいたんですが,それも高校生になる頃には見られなくなっていました。最近は水も澄んできて,生き物がたくさん帰ってきているようです。農薬の量が減ったり,農家自体が減ったり,人がごみを無分別に棄てなくなったりして,徐々に自然が回復しているんでしょう。

ま,久しぶりに生まれ故郷に帰って命の洗濯をしてきました,と。

by melekai | 2005-09-24 16:11 | 九州・山口