凌霄花

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むずかしい漢字。そうだと教えられなければとても「のうぜんかずら」とは読めない。

少し前,ウーロン茶月桂冠の CM安藤裕子さんがこの花の名前を冠した歌を唄っていた。詩が面白い。


撫でて 優しく のうぜんかつらの唄のように


意味がわからない。が,良い曲。iTunes Store には,この曲は二つある。「のうぜんかつら(リプライズ)」というほうが CM で使われた曲。是非聞いてみてください。

ところで,安藤裕子さんは「のうぜんかつら」とかずらを清音で表記している。この花の名前の表記については前から不思議に思っていた。「のうぜんかずら」「のうぜんかつら」「のうぜんかづら」を Google を検索すると,「のうぜんかずら」:43,800件,「のうぜんかつら」: 53,000件。「のうぜんかづら」:513件。「かずら(葛)」と「かつら(桂)」は違う植物なので,この結果には驚いた。「のうぜんかつら」は明らかに間違いだろう。個人的には「のうぜんかづら」が本当だろうと思っているが, Google では「かづら」派はわずかに 513 件しかない。

本当はどれが正しいのだろう。

というのも,実葛(さねかずら/さねかづら)という花があるのだが,この学名が Kadsura japonicaというのだ。Kadsura は日本の名前から採られたとのことだが, "d" 音が入っている。ということは,たぶん昔は「かずら」ではなく「かづら」と発音していたに違いない。日本人が「づ」と「ず」の発音を区別しなくなってから「かずら」の表記が定着したのだろうか。まぁ,のうぜんかずらの「かずら」が「葛」のことだとして,だが。

凌霄花,凌霄花科

[和名] ノウゼンカズラ
[学名] Campsis grandiflora
[英名] Trumpet creeper

海蔵寺,鎌倉市扇ガ谷
OLYMPUS E-1 + ZD ED 50mm F2.0 Macro

by melekai | 2006-10-01 20:31 | 鎌倉・花日記