エセ科学対策月間

メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 (光文社新書 (298))
松永 和紀 / / 光文社
ISBN : 4334033989

一年ほど前に食品添加物の危険性を訴える本を衝動買いして夫婦で読みふけっていらい、「添加物は怖いねー」などと話していたんですが...

本書はその本をこき下ろしています。くだんの「添加物本」の著者A氏の主張は「添加物には良い面も悪い面もある。添加物をよく知って上手に付き合いましょう」というもので、松永さんはA氏の主張には異論はないそうです。しかし、その書に取り上げられていることの多くに誇張が含まれていたり、明らかに科学的な間違っている記述があったり、意図的な誘導が見受けられたり、と、いわゆる「とんでも本」の部類なのだ、と指弾しています。

本書には食品添加物に限らず、多くの「エセ科学」について紹介されていますので、一読の価値あり、ですね。



メディアの健康情報がいかに怪しくアテにならないものか。ふだん、どれかでメディアに「だまされて」いるか。本書を読むとよくわかります。

by melekai | 2007-09-05 14:30 | ライフログ