名前と漢字

ダイビングをするから魚の、写真を撮るから花の名前に接することが多いんですが、前から面白くないのが名前の表記。どうも生物の名前はカタカナで書くという常識があるらしく、小説や随筆を除くありとあらゆる活字媒体で魚や花はカタカナでその名を記されます。

そりゃ確かに「百日紅」を「さるすべり」と読める人は少ないでしょう。でも、このままじゃ花や魚の漢字表記が忘れ去られてしまうんじゃないでしょうか。もう少し、漢字の表記も大切にして欲しいです。特に図鑑や報道なんかでは。折りに触れて漢字表記に親しんだほうが、絶対に記憶に残ると思うんですよね。

ちなみに現代日本語は「漢字表記を知って初めて言葉の意味がわかる」という一種独特な境地に達しているようで、生物の名前もその例に漏れません。ハルジオンという花がありますが、カタカナで書かれるとなんだ英語の名前なのかと思いがちです。ですがこの花、漢字では『春紫苑』と書きます。漢字のほうがずいぶんと優美ですし、なにより名前の意味が一目瞭然でわかるじゃないですか。漢字だけが伝えることのできるもの。それを失いたくないですよね。

なんでもかんでも漢字で書け、と、言っているわけではありません。カナで書いたほうがいいときだってたくさんあるでしょう。でも、どう考えたって漢字で書いたほうがいい場合だってあると思うんです。

そうしないと、こういうことになっちゃんですよね。

ちなみに、ツパイという小動物がいます。おそらく想像ですが、羽のような尾をもっているのでこのような名前をつけられているんだと思いますが、最初の三文字のところをちゃんと漢字で書けば、妙な勘違いを起こさないで済むんですけどね。

by melekai | 2008-07-31 07:25 | ヘタレの肖像